京都市には,約三千の国宝,重要文化財,市指定登録文化財をはじめ,多くの貴重な有形・無形の文化遺産があります。
こうした京都の文化遺産をテーマごとにまとめ,地域性,歴史性,物語性を持った集合体として認定します。
京都には,1200年の悠久の歴史の中で,宮廷や寺院神社,武家社会のほか,人々の暮らしの中から生まれ,築かれてきた様々な有形・無形の文化遺産があります。
この制度は,新たな視点で京都の歴史や風土,文化遺産の成り立ちをより分かりやすく,より深く捉えるもので,文化遺産を個々に認定するのではなく,京都の地域社会,文化遺産を支える人や匠の技,精神性などに基づくテーマを決め,そのテーマに関連する文化遺産を調査し,集合体として認定するものです。
これにより,より多くの方々に,個々に見るだけでは分からなかった新たな魅力を伝え,歴史や文化への理解を深めていただくとともに,それらを支える地域,人々が貴重な文化遺産を維持,継承しているという誇りを高めていただくことで,京都の文化遺産を守り,活かす取組につなげます。
テーマに基づく有形・無形の文化遺産
京都の地域社会(まち),文化遺産を支える人や匠の技(ひと),精神性(こころ)などに基づくテーマ
京都に残る王朝の記憶,秦氏と渡来文化,豊臣秀吉の京都改造など
下記の意見を応募フォームにてお待ちしております。
「まち・ひと・こころが織り成す京都遺産」として
ふさわしいと思う具体的なテーマ,概要,構成する遺産など
御意見をお待ちしております。
認定候補を検討する際の参考にさせていただきます。
●お問合せ先
京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課
〒604-8571
京都市中京区寺町通御池上る上本能寺前町488
分庁舎地下1階
電話:075-222-3130
京都の文化遺産に関して見識を有する有識者,公募により選ばれた市民等で構成される審査会を設置し,テーマごとに文化選定の集合体として審査を行い,「まち・ひと・こころが織り成す京都遺産」として認定します。
審査会において,市民意見や有識者意見などを参考に,複数のテーマの中から,認定候補を選出し,調査する内容を検討します。
テーマに関連する個々の文化遺産について,現地調査,文献調査などを実施します。
審査会において,調査の結果等を基に,審査を行います。
審査会において,テーマごとにまとめられた有形・無形の文化遺産の集合体を「まち・ひと・こころが織り成す京都遺産」として認定します。
「まち・ひと・こころが織り成す京都遺産」のホームページ等により,認定を受けた文化遺産等の魅力を市民や国内外の皆様に広くお知らせします。