「京料理」をかたちづくる大切なことお料理
歴史のなかでさまざまな料理が
調和して完成
「京料理」は長い歴史のなかでいろいろな料理の良いところを受けつぎ、京都ならではのごちそうとしてなりたちました。
平安時代、皇族や公家のもてなし料理だった「大饗料理」は、盛り付けや取り合わせのしきたりが厳しいものでした。室町時代になって武家が発展させたのが、ごちそうのお膳をいくつも並べる「本膳料理」です。そこに中国から仏教とともに持ち帰った肉や魚を使わない「精進料理」、茶をたしなむ文化にそって広まった「懐石料理」。
そして、海から遠い盆地の京都で発達した「川魚料理」があわさり、現代の京料理が形づくられたのです。
ふだん食べる「おばんざい」とはちがう特別な日にふさわしいごちそう、見た目も上品で繊細な味わいが特徴です。