2022.08.05

公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金様の寄附金を活用した無鄰菴「恩賜稚松の記」石碑の修繕について

・概要

 公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金様には、平成29年度から毎年(日新電機株式会社様からは平成27年度及び28年度についても)、京都市に御寄附をいただいており、令和4年度については、そのうち100万円を用いて、本市が管理する無鄰菴庭園にある「恩賜稚松の記」石碑の修理作業を行いました。

 

・工事期間

  令和4年6月13日~令和4年7月20日

 

・作業工程

  ①石面浄化→(自然乾燥)→②石材強化剤含浸→③反応養生→④修復

 

・作業内容

  ①石面浄化:ハケ、ブラシ、水洗で泥、苔、地衣類を除去しました。

  ②石材強化剤含浸:強化剤を含浸させ、石の風化を食い止め、基質を強化しました。

  ③反応養生:化学反応が終わるまでの約2週間、直射日光と雨水を避けて養生しました。

  ④修復:剥落しかかっている碑面について、接着剤等を用いて修復しました。

 

・修繕前と修繕後の石碑の状態の変化について

 

 

 

修繕前 

 

経年劣化によって、碑面が剥落しつつあり、また、石碑全体にコケやカビ、地衣類等が付着していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修繕後 

 

洗浄作業によってコケやカビ、地衣類等を一掃し、その後、石材強化剤を含浸させることによって、石碑全体が強化されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(参考)無鄰菴「恩賜稚松の記」石碑とは

 

 無鄰菴は、明治時代に内務大臣・陸軍大臣等を歴任した山縣有朋の別邸です。

 そのため、無鄰菴には京都御所にあった松を明治天皇から下賜されたという歴史があります。非常に感銘を受けた山縣は、明治34年、庭園に「御賜稚松乃記」という記念碑を建立しました。