● 制度について

京都市には,約三千の国宝,重要文化財,市指定登録文化財をはじめ,多くの貴重な有形・無形の文化遺産があります。
こうした京都の文化遺産をテーマごとにまとめ,地域性,歴史性,物語性を持った集合体として認定します。

認定テーマ

  • 北野・西陣でつづられ広がる伝統文化
  • 山紫水明の千年の都で育まれた庭園文化
  • 世代を越えて受け継がれる火の信仰と祭り
  • 明治の近代化への歩み
  • 千年の都の水の文化
  • 京町家とその暮らしの文化
  • いまも息づく平安王朝の雅
  • 千年の都を育む山と緑
  • 京と大阪をつなぐ港まち・伏見
  • 京の商いと祇園祭を支えるまち

京都には,1200年の悠久の歴史の中で,宮廷や寺院神社,武家社会のほか,人々の暮らしの中から生まれ,築かれてきた様々な有形・無形の文化遺産があります。
この制度は,新たな視点で京都の歴史や風土,文化遺産の成り立ちをより分かりやすく,より深く捉えるもので,文化遺産を個々に認定するのではなく,京都の地域社会,文化遺産を支える人や匠の技,精神性などに基づくテーマを決め,そのテーマに関連する文化遺産を調査し,集合体として認定するものです。
これにより,より多くの方々に,個々に見るだけでは分からなかった新たな魅力を伝え,歴史や文化への理解を深めていただくとともに,それらを支える地域,人々が貴重な文化遺産を維持,継承しているという誇りを高めていただくことで,京都の文化遺産を守り,活かす取組につなげます。